間違った洗浄方法で傷をつけてしまうと、古銭の価値が下がってしまいます。

古銭の価値を落とさずに洗浄しよう

古銭の価値を少しでも高めるために、可能な限りの洗浄を行うことをオススメします。
硬貨の洗浄は家庭にあるグッズで十分に可能です。

 

しかし、やり方を間違えると硬貨を傷つけ“価値が落ちてしまう”恐れがあります。
正しい洗浄方法と、洗浄の際の注意点を良く理解して洗浄に取りかかりましょう。

 

正しい古銭の洗浄方法

重曹や酢で磨く

最も刺激が少ない洗浄方法として「重曹」を活用した方法がオススメです。
重曹と水を2:1の割合で混ぜて硬貨に塗布、歯ブラシなどの磨きブラシを用いて銅貨・銀貨などの表面を優しくこするように汚れを取ります。

 

酢漬けされた10円玉

銅貨を浸け置きで洗浄する場合、“酢”の利用もオススメです。
容器に酢を注ぎ、コインを8分程度浸します。

 

その後は乾いた布で酢を拭き取るだけで汚れが取れるのです。
しかしやり過ぎた場合、銅貨が溶けてしまう恐れがあるので、浸す時間は長くても10分までにしておきましょう。

 

歯磨き粉などの研磨剤で磨く

歯ブラシと歯磨き粉

頑固な汚れがついてしまっている場合は、“歯磨き粉”を利用して磨いてみましょう。
歯磨き粉には研磨剤が含まれているため、歯ブラシなどのクリーナーに塗布してこすりつけることで硬貨に付着した汚れを削り取ることができます。

 

もしくは専用の研磨剤を購入しても良いです。
銀貨用・銅貨用など専門の研磨剤を使い分けると効率よく汚れを落とせます。
研磨剤を使った場合はゆっくり丁寧にブラシがけをし、最後は流水でキレイに流してあげましょう。

 

超音波洗浄機を使う

コインを洗浄の際に可能な限り傷つけたくない場合は、“超音波洗浄機”という専門的なマシンの利用がオススメです。

 

超音波洗浄機は眼鏡屋さんの店頭に置いてあるような水洗式のマシンで、コインの洗浄にも活用できます。
専用の洗剤、もしくは洗剤なしで複数のコインをまとめて洗浄できるため、刺激の少ない洗浄が可能です。

 

洗浄の際の注意点

積まれたコインと注意マーク

研磨剤の利用には注意

硬貨についたほとんどの汚れはお湯や酢、洗剤に浸け置くだけで落とせます。
最初から研磨剤を用いて刺激の強い洗浄を行うのはやめましょう。

 

研磨剤を使っても落ちないような汚れもあります。
その場合に無理な洗浄を続けるとコインの欠損に繋がるかもしれません。
無理をせず時には諦めることも大切です。

 

化学反応に気をつける

コイン洗浄の基本は化学反応です。特に銅貨・銀貨がくすんでしまった場合は還元反応を意識する必要があります。
逆に汚れた原因と同じ酸化反応を起こすような洗浄をしてしまった場合、さらにくすみがひどくなる恐れがあります。
化学反応は一歩間違えると逆効果ですので、正しい方法を正しい硬貨に利用しましょう。

 

磨いた後は大切に保管しておく

硬貨はキレイに磨いておくと価値が上がります。正しい洗浄方法で可能な限りの美しさを保ってあげましょう。

 

そして売却までの間、美しさを保てるような管理が大切です。
古銭の価値を最大限高めて売却したいのならば、洗浄・保管に気を遣ってみてはいかがでしょうか。

 

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