世界の古銭
古銭は海外でも人気があり、どの国の貨幣でも古くて希少性が高い物は高値で取引されています。
世界の中でもコレクターが多い国とプレミアが大きい古銭の種類をまとめました。
中国
日本のお金は中国のお金をベースに作られた歴史があり、西暦1000~1500年頃は中国から輸入された通貨が日本で広く使われていました。
中国は古くからクオリティの高い貨幣を大量生産する技術があり、歴史が長い分だけ古銭の種類も豊富。
種類が多いので古くても価値が低い物が多い一方で、日本の古銭よりも高い価値で流通している物もあります。
また、中国は自国の歴史を大切にする国民性があり、日本のように趣味で古銭を集める需要が高いです。
人気の高い中国の古銭
咸豊元宝 背當五百 戸部宝泉局
買取相場:40万円前後
概要:1851~1861年の咸豊年間に鋳造された清朝銭、当時は清の時代で戦争が行われており金属が不足していたため発行枚数が少ない。
花銭
買取相場:5~8万円
概要:漢から民国初期に造られたお金の形をしているけど、当時はお金として流通しなかったコイン。花をモチーフにした美しいデザインが特徴。
崇慶元宝 折五
買取相場:15万円前後
概要:12~13世紀の金朝の時代に造られた古銭。
オーストラリア
世界では製造年や希少性だけではなく、デザイン性の高い古銭の人気が高いです。
欧米をはじめデザインに優れた古銭は世界各国にありますが、その中でも特に人気が高いのがオーストラリアの貨幣です。
また、オーストラリアはイギリスと密接な関係を持っていて、オーストラリアの古銭をイギリス人が買う需要が高くなっています。
カンガルー金貨が人気
カンガルー金貨とは、表面に英国の女王エリザベス2世の肖像、裏面にカンガルーがレリーフされたデザインの記念通貨で「ナゲット金貨」とも呼ばれています。
1986年に初めて製造されて以降、現在も毎年デザインを変更しながら発行されていて、幅広い製造年のカンガルー金貨が世界中から人気を集めています。
日本でも新品を取り扱う銀行があり、人気の高いデザインの未使用品になると1,000万円前後の価格で流通することもあります。
イギリス
イギリスではアンティークコインとして古銭が幅広く流通しています。
現在もイギリスのお金(ポンド)はデザイン性が高いと評判で、日本人からも高い人気を集めています。
デザインの美しさを見て楽しみたいコレクターの方はイギリスの古銭をチェックしてみてください。
世界一美しいと称される古銭
イギリスの古銭の中でも代表的存在なのが「ウナライオンコイン」で世界一美しい硬貨と評されています。
ウナライオンコインは1837年から2年にわたってヴィクトリア女王の即位を記念して400枚限定で発行された記念通貨で、イギリスで当時人気だった小説「妖精の女王」の主人公ウナがライオンを連れて歩く様子が描かれています。
こちらは博物館クラスの超稀少な古銭で、状態の良いもので人気の高い種類だと価値は1億円以上だと言われています。
ウナライオンコインを手に入れることは困難ですが、イギリスの古銭は手軽に買えて美しいデザインのものがたくさんあります。