古銭は老若男女問わず、幅広い世代のコレクターがいる大きなマーケットです。
全般的にコレクターは若い方よりも高齢の方が多いですが、昨今はネット通販や個人売買の普及などで若い方が古銭を集めるケースも増えています。
また、他のコレクションアイテムに比べて古銭は趣味や自己満足以外の目的で集める方が多いです。
古銭はどのような方からの需要があるのかコレクターのタイプと目的をまとめました。
古銭は日本だけでも数百種類があり、様々な古銭を集めて眺めるだけでも楽しいものです。
豊富な種類があるため、資産価値よりも多くの種類を集めることに重点を置くコレクターが多数います。
このほかにも、盆や正月などたまにしか帰ってこない孫に興味を持ってもらうために古銭を集め始める方が多く、他の方に見てもらうことを目的にしている方が多いです。
古銭はコレクターでなくても、現物を目の当たりにするとワクワクした気持ちになれる魅力があります。
昭和以前の時代に生まれた方からは、当時の思い出に浸る目的で古銭を集める需要があります。
こうした方は数百年前の古銭よりも数十年前の記念硬貨や当時主流だった貨幣を集める傾向が強いです。
お金を使ったエピソードやオリンピック・万博に行った記憶を思い出して楽しめるのも古銭の魅力です。
古銭の歴史は古く、造られた年代ごとにその時代を感じられる内容になっています。
古銭コレクターは歴史マニアの方が多く、江戸時代のものや明治時代の古銭など、自分の好きな時代の古銭に限定して集めている方もいます。
どの古銭も昔は実際のお金として使われていたので、古銭を見たり触れたりすることで当時の人の生活や取引の様子などを想像する楽しみ方があるようです。
希少性の高い古銭は年々価値が上昇していて、将来的にも緩やかに流通価格の相場が上昇していく見込みです。
昨今は将来に向けた資産形成の方法を探す方が増えているほか、米中の貿易摩擦や中東情勢で株価や為替レートの値動きが荒くなっているため、手堅い安全資産で将来性のある投資商品に興味を持つ方が増えています。
古銭は紙製の箱に入れて保管するだけのような最低限の保管方法でコンディション維持ができるため、将来的な価格高騰による転売を目的に購入する需要が高まっています。
このほか、昨今は通販サイトによるネット販売やフリマアプリを活用した個人売買が普及しているので、>割安な価格で売りに出ている古銭を見つけて、購入後に即転売で利益を出している方もいるようです。
ちなみにメルカリやヤフオクなどは、一時期クレジットカード現金化を目的に出品する事例が集まり、古銭であってもプレミアムが少ないものをまとめ売りをすると、出品取消になる恐れがあります。
現金としても使える古銭は、売却時に他のコレクションアイテムとは異なる注意点があることを覚えておきましょう。